ハルヒ劇場冬コミ編



……どっから持ってきたんだそのチラシ
ハルヒ「みんなっ、コミケに出るわよ!」
キョン「……何に出るんだって?」
ハルヒ「こーれ」
キョン「コミックマーケット71。
で、誰が出るんだって?このコミケとやらに」
ハルヒ「あたしたちに決まってるじゃない」
キョン「そのあたしたちというのは、
ここにいる俺たちってことか」
ハルヒ「通行証は三枚。早急に面子を決める必要があるわね」
キョン「おまえ、コミケがどういうものか
分かってるのか?」
ハルヒ「知ってるわよそれくらい。漫研に仮入部したことがあるから同人誌ぐらい見たことあるわよ。てんで面白くなかったからすぐ帰ったけど」
キョン「その面白くなかった同人誌を作る
作業をしてまで、
どうして参加しないといかんのか」
ハルヒ「我々の存在を天下に知らしめるチャンスだわ。このイベントで完売したら、SOS団の名前が一人歩きしていくきっかけになるかも知れないじゃない、いい機会よ。ねっ、ナイスアイデアでしょ、みくるちゃん」
みくる「へっ。えっ、えぇっ」
ハルヒ「ね、いいでしょうコミケ。言っとくけど狙うは完売よ。一冊も残さないわ。私は負けるのが大嫌いだから」
キョン「さっき通行証は三枚って言ったよな。誰が入るんだ」
ハルヒ「あたしとみくるちゃんと有希」
キョン「じゃぁ俺は行かなくてもいいんだな」
ハルヒ「何言ってんの、あんたは一般で入んなさい。もちろん徹夜で並ぶのよ」
キョン「ちょっとまて、なんで俺がそこまでせにゃならんのだ。それにイベントってのは徹夜禁止じゃなかったか?」
ハルヒ「そんなのばれなきゃいいのよ。時間までどこかに隠れてればいいじゃないの」
みくる「あ、あのあの涼宮さん、
そそれはちょっといけないんじゃ……」
長門「始発でも十分早い時間に入場できる」
ハルヒ「あら、そうなの。じゃぁ始発でいいわ。体力は温存しておかなくちゃね」

第1話

みくる「あのー、
コミケはどこでやるんですか」
ハルヒ「有明。東京よ」
みくる「東京かぁ。
あたしまだ行ったこと無いんですよ。
あれ、それだとどこかに泊まらないと
入場に間に合わないんじゃぁ?」
長門「……東京に知人がいる」

キョン「いやでも、五人も押しかけれんだろ」
古泉「僕はあなたがたより二日前に参加しなければなりませんので、人数から外して頂いて結構ですよ」

キョン「なんだそりゃ」
みくる「そ、それでも四人も押しかけたら
迷惑ですよね……」
長門「多分問題ない」
ハルヒ「なら決まりね。
お土産何がいいかしら?」
 やはりゴー○ル…いや、ヒ○タのシュークリームも捨て難い。てそんなことより

キョン「おいおい、マジ大丈夫なのか……」

 ところで、長門はさっきから何を熱心に読んでいるのやら……。分厚い電話帳のようにも見えるのだが。碑文にもとうとう飽きてしまって電話番号でも読んでいるのか。しかもやたらと付箋のチェック入ってるし。
長門「……」
みくる「長門さん……、とうとう……」
キョン「え、あいつがどうかしましたか?」
みくる「き、禁則事項、です……」

第2話

じんぐるべーるじんぐるべーるかたろぐちぇーっく♪
→Next story
1/2/3/4/4.5/5/6/7/8/9/10/11/clapress